「高橋幸宏」に寄せて。

 YMOメンバーの高橋幸宏さんが亡くなった。経歴等は他にお任せして、お会いしたのは2005年の8月だった。かつての阪急コミュニケーションズが出版した「ザ・ヘビーデューティー・マガジン」2005、”丈夫でかっこいいものが欲しい。”と題されたムック本で、自らプロデュースした限定のティンバーランドのシューズにからめて、フライフィッシングライフを紹介するという、なんともかっこいい内容の取材協力での時だった。

 当時なので、ムービーではなくスチール撮影で、カメラはライブステージ撮影の第一人者である三浦健治氏、サザンなんかもお抱えの人ですね。要はカメラマンも特注でした。2泊3日の日程で、釣行は鱒沢川・舘岩川・湯ノ岐川、ブツ撮りは湯ノ岐川の白樺公園、無事に終了はしましたが、お盆をちょっと過ぎた頃でまだまだ盛夏でしたので、釣りには苦労しました。

 「高橋さん」と呼ぶとあまり浮かないようで、どうやら業界周辺では「ユキヒロさん」で通っていた。ご本人は気さくで、奥さんも気さく、かっこいい大人だった事は間違いないが、一方では釣りが趣味と公言するだけあって、立派に釣りバカの部類に入っていた。それもそのはず、白樺公園の敷地内を流れる湯ノ岐川のイブニングライズに引っ掛かり、初日からロケ後に通う事に。2日目のロケ後も、3日目のロケ後も、釣りバカな時間を楽しんだようだった。3日目があるので、1泊分をプライベートで追加、早い話取れないライズが悔しかったのね。

 車はボルボのXC、自由なフライフィッシングライフを絵に描いたような人だった。そのうちNHKや民放でもフライフィッシングをからめた地方ロケに登場するようになり、「笑っていいとも!」ゲストの時には”イワナがいたらどこにでも行く”と公言して、釣りバカを前面に出していた。愛すべきフライフィッシング愛好家でした。

 髙橋幸宏さんも伊勢正三さんも、フライフィッシング業界のためにある意味広告塔のような存在になっているが、ご本人も自認していて率先して発言しているところは尊敬に値するだろう。他にも芸能界や著名人にはフライフィッシング愛好家はいるが、このお2人はトップを走っていてくれた。伊勢さんは今後もますます釣りが忙しくなるかな。

やまあそび、かわあそび、やまゆきかわゆき

やまゆきかわゆきは、会津の自然を楽しむ人のためのゲストハウス。 キスゲの尾瀬沼、美しい会津駒ヶ岳、トレッキングに出掛けよう! 大好きなフライフィッシング・テンカラは、奥会津で渓流デビューしよう! おかげさまで開業20周年を迎えました !

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